3月の読了本/13冊・No.1は「ルパンの娘/横関大」

2020年3月の読書メーター
読んだ本の数:13冊
読んだページ数:4279ページ
ナイス数:206ナイス
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■お願いおむらいす
一言「ちょっとジーン」。◎→「ぐるフェス」の会場に居る出店者やバイト、歌手など。限られた空間の中の人々の人間模様が、「みんないろいろ悩みがあるよね」とうなづく連作なのがいい/お弁当を作ってくれる人がいる限り、人は一人じゃないんだな/「お前には才能がない」と頭を下げて、きっぱり言う大将の心の内にジーン/老いた母親の「帰りたい場所」を探す中年男性の章は、考えさせられる。△→タイトルから連想する「食小説」ではない。⭐️「いつか本当にやりたい事に辿り着いた時、今経験していることも役に立つよ、きっと」
読了日:03月02日 著者:中澤 日菜子
https://bookmeter.com/books/14138175
■女が死んでいる (角川文庫)
意外な結末の連続で「!」なんですが。あまりにバッドエンドすぎて、辛くなりギブアップ。
読了日:03月03日 著者:貫井 徳郎
https://bookmeter.com/books/13061660
■続 横道世之介
7年ぶりに続編を手にして。一言「なるほど。こういう続編ね」。△時間軸があっちこっちいくし、各章冒頭は主語がないので、誰の話?状態。◎だけどそのややこしさが、この作品の特徴でかついいところ/浮世草人生で頼りになるわけじゃない世之介だけど、いるだけでどこか気が楽になるって「人さらし」(いい意味)/世之介の「たった1年」の話の中に、周囲の人の流れゆく年月が挿入されている。事故で友人を怪我させた隼人の13年も、人生に長い短いは関係ないと気づく/世之介と縁があった子供の成長話が、世之介の「したこと」を表現していた。
読了日:03月06日 著者:吉田 修一
https://bookmeter.com/books/13445150
■うちの父が運転をやめません
一言「ナイス着眼点」。◎→なぜ高齢者が免許返納しないのか。そして実家に帰れば車が擦った跡がある。って私世代の親あるある!満載/そこを起点に、広がっていくリアル話が。実に垣谷さんらしい描き方で興味深い/息子=主人公が、親の姿を見て自分の生き方を見直すところ。意外な展開の後半が、ちょっと戸惑いながらも読む手が止まらない/またも身近な話題で引っ張られた/△→「免許返納」の話だけじゃない。そっちの話の参考にはあまりならないかも(小説だし)⭐️「誰もがいつかは高齢者になることを、みんなが気づくべき」by息子。
読了日:03月08日 著者:垣谷 美雨
https://bookmeter.com/books/15107317
■みちづれの猫
一言「読んでよかった」。◎猫が可愛い話というより。年老いた親や自分のそばに、同じように老いた猫がいる話等。メインは人々のどこか悲しい心の移り変わりに、猫のエピソードが織り込んであるのがいい/リアル猫が出てこない話も秀逸。「猫のぬいぐるみ」を介して、初めて親の心を知る。父娘物に弱い私はうるっときた/行方不明になった通い猫が、いろんなところで幸をもたらす。そんな猫近所に居たな。⭐️「ミーコのために生きなければならないと思ったが、そうじゃない、ミーコが私を生かしてくれたのだ⭐️
読了日:03月10日 著者:唯川 恵
https://bookmeter.com/books/14533423
■ルパンの娘
一言「面白すぎる!」。泥棒一家と警察一家。相反する家族の娘・息子の話と、娘の祖父の殺害事件。全編に飛んだウイット感が織りなす展開に、もう読む手が止まりません。こんなに楽しい読書久しぶり。ちょいほろっときたり驚いたりの大満足。ちょっと赤川次郎さんテイストもありましたね。
読了日:03月12日 著者:横関 大
https://bookmeter.com/books/9787870
■ルパンの帰還 (講談社文庫)
一言「今度はこちらね」。デキル新人刑事・美雲が流れに加わったことで2作目は警察物がメインって、まあ著者の他の警察物と変わらないかな〜と思ったら。探偵一家に育っただけあって推理力に長ける、っていうのが面白い。和馬といいコンビ刑事になって進む話に。妻の華の娘や実家の話など、場面展開がアクセントになって、とても面白かったです。事件現場に残された「L」の文字。うまく引っかかりました私。⭐️「泥棒の娘だが、同時に刑事の妻でもある」⭐️。3作目早く読みたい!
読了日:03月15日 著者:横関 大
https://bookmeter.com/books/13964262
■機捜235
一言「これは掘り出し物!」。◎初動捜査をする「機動捜査隊」の話なので。奥深くないんだろうな、と思ったら。だからこそ読みやすい連作短編集になっている/定年間際の縞長の「人の目を見抜く」力。長くいた見当たり捜査班=指名手配犯を記憶する能力という設定が面白い/主人公の俺=高丸が、最初は縞長を戦力外扱いしていたのに。コンビを組むことで、いろいろ学んでいく過程も興味深い/わかりやすい内容なので、刑事物を読まない方にも⭐️人間必死になれば、たいていのことはできます。そして背水の陣を敷けば、たいてい必死になるものです
読了日:03月18日 著者:今野 敏
https://bookmeter.com/books/13553676
■ホームズの娘 (講談社文庫)
3部作一気読み。2作めで「三雲華」と「北条美雲」って名前がややこしいなあ、ってここで来たか!笑。警察物がほぼ全編だったので、三雲家の技があまり出てこなかったのは残念。でも面白かったです。
読了日:03月20日 著者:横関 大
https://bookmeter.com/books/14290380
■チームIII
一言「人は人によって変われる」。◎過去作2作と外伝2作。どんな話だっけ?。本後ろの「作品紹介」を見てうっすら思い出した。今作は登場人物が少ないので、入り易い/自分がルールブック=我関せずな山城が、スランプの日向を指導なんかできるの?。と疑問に持つのがまた面白い/指導される日向の、心の葛藤。山城心と交互に書かれているのが、読む手が止まらない/最後の50頁はもう息も出来ないくらい興奮△日向のスランプ原因の一つ岩井。急に出てきてる感じ。⭐️水辺に連れて行っても、水を飲むのは自分⭐️
読了日:03月22日 著者:堂場 瞬一
https://bookmeter.com/books/15305539
■迷路の始まり ラストライン 3 (文春文庫)
一言「ちょい異色」。◎主人公・岩倉の心の声をメインに進む話。警察官だって普通の人間。食事だってするし(この辺は著者のエッセイ「弾丸メシ」に近い)、恋人もいて娘もいる。その描写が結構多いので、人間物要素多し/大友鉄他、著者の過去作・警視庁作品人物がコラボしているのはお約束。鉄はこの作品の中で生き続けているのが嬉しい。△殺人事件で幕を開けた割に、その真相はありきたり/岩倉の「抜群の記憶力」という特技が、ほとんど出てこないのはどうよ/事件に関わる人物が多くて、何度か見返した。続編を匂わせる4作目に、期待。
読了日:03月27日 著者:堂場 瞬一
https://bookmeter.com/books/15193161
■平場の月
起承転結の、ほぼ「結」から始まる展開と。キャラがなかなか脳内で動かなくて、最初は眠たかった・・・。だけど後半、主人公・青砥と須藤の「恋人」というほどの濃さはないけど、お互いを思いやる気持ちが切なかった。来年の約束なんて、叶うとは限らないんだよね、本当。あと言葉の使い方もハッとするところが。「口づけを落とす」「おまえがどんなに自分を嫌っても、おれ、おまえが大事なんだわ」。
読了日:03月30日 著者:朝倉かすみ
https://bookmeter.com/books/13365292
■OJOGIWA
一言『え、まじ?はあ⁈!。◎→傑作『神様の裏の顔』の著者さんですから、一筋縄ではいかないだろうな。と思ったらその通りだった/エピローグで自殺願望の四人が逃げて。それぞれがメインの話で進む各章。最初の結末で、「そっか・・・」。二人目三人目、どう進むか期待値を上げさせていくのもなかなか。濡れ手に泡はそんなにいまくいくわけないわな/終盤四人目で「おお?!」と思わせておいてからのラスト。え、そっちかいジーザス!/人物も少なくさっくり書かれているので2時間かからなかった△この表紙の意味は、どういうこと?ちょっと苦手
読了日:03月31日 著者:藤崎 翔
https://bookmeter.com/books/14597575

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『愛を巻き戻して』

「時は戻せやしない せめて愛だけ巻き戻して」 敬愛する杉山清貴&オメガトライブのアルバム曲から。 写真ブログ→読書&ランニング記録、そしておうちヨガ。

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