5月読書まとめ・13冊・ベストは「イエロー・サブマリン 東京バンドワゴン/小路幸也」
2020年5月の読書メーター
読んだ本の数:13冊
読んだページ数:3906ページ
ナイス数:209ナイス
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■イエロー・サブマリン 東京バンドワゴン
一言「やっぱりLOVEだねえ!」◎当主勘一を軸に、実に多い登場人物たちが、それぞれにいい仕事をする。このシリーズは日本版ゴット・ファーザー(良い意味で)。ファミリーが織りなす人間模様が、とても丁寧に書かれている/勘一の亡妻・サチさんの語りが、また味があるんだな。特に今回感じた/小さかったひ孫たちも、卒業進学それぞれ大きくなっていった終章の春。感慨深い/人は人と繋がり、生きていく。今の時代に必要な事柄がここにある⭐️「あなたが人生を懸けて守っているこの家は、間違いなく皆が帰ってきたいと思っているところですよ
読了日:05月03日 著者:小路 幸也
https://bookmeter.com/books/15591649
■バスへ誘う男
一言「切り口、変えたなあ」。◎「バスを待つ男」の続編とあって、期待値上げた甲斐があった。2作目は視点を変えて「私」なる自称・バスコーディネーターが主人公って、新鮮/たくさんのバス路線が行き交う東京。そこに乗る乗客の数だけ物語あり、謎がある。乗換の面白さや、降りた先での、町歩き。「脳内旅行」が大好きな私にはたまらん!。富士塚・暗渠(地下に設けた水路)等。謎解きもさっくり入っているのもいい/「私」は一体何者?なモヤモヤのラスト、そっか!⭐️「路線バスは町と町とを繋ぐ。時として疎遠となった人と人を繋ぐのだな」
読了日:05月04日 著者:西村 健
https://bookmeter.com/books/15507828
■あたしの拳が吼えるんだ (単行本)
一言「ワンツー、ワンツー」◎小学4年生女子がボクシング?!。その意外性が面白い。偶然出会ったボクシングにのめり込んでいく様に読み手も一体感を感じる/最初は戸惑う母も、「親の考えを子に押し付けない」等子供を育てる5ヶ条を守って見守るのがいいな/一生懸命頑張る姿を人は見ている。殴りたかった男子やジムの人たちが、風花を盛り上げていくところ胸熱/母もまた風花のボクシングを通じて、仕事の仲間と意気投合するのも、風花のおかげ/ジム仲間の子・未来6歳のキャラが愉快。場を和ませる⭐️「勝てないかもしれないが負けたくもない
読了日:05月07日 著者:山本 幸久
https://bookmeter.com/books/15170655
■ライオンのおやつ
一言「豊かな心になりたい」/◎主人公・雫の心の移り変わりがとても丁寧にかつキラキラ書かれていて。身体は病気が進行しているのに、「ライオンの家」に来てから心はドンドン元気になっていく。自分の本当の姿に気づいたんだろうな/人は人の中で生きている。ライオンの家の入居者やスタッフとの交流の様子。ホスピスだって一つの生きる場所/命の尊さやその最後の輝きってすごいな/若い世代に是非/身体は無くなっても思い出は残された人に、ずっと残る⭐️おやつは心の栄養、人生のご褒美」マドンナ。最後横になって読んだら、心穏やかになれた
読了日:05月08日 著者:小川 糸
https://bookmeter.com/books/14455030
■陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)
会話がメインのストーリー展開と、例えの多い表現。そこが面白いのだろうけど、どうもその世界に入り込めず・・・。最後まで読んだけど「ふーん」で終わっちゃいました。ごめんなさい。後2冊手元にあるけど、どうしょうかなあ。
読了日:05月10日 著者:伊坂 幸太郎
https://bookmeter.com/books/579945
■作家刑事毒島 (幻冬舎文庫)
一言「強烈!」◎小説公募・編集者・小説のドラマ化等。どの章も本好きなら「あるあるじゃ?」なリアリティが、ぐいぐい内容に引き込まれていく/最初は事件の「起承」が書かれて、刑事で作家の毒島が鮮やかに「転結」を締めていく様。普通だと胸がスカッとするはずが、毒々しいキャラの毒島の口癖「ぐふっ、ぐふっ」。なんとも言えぬ悪寒を感じるけど、クセになるキャラ△文庫本の表紙ちょっと違うかな。単行本の毒島がニヤリの絵の方が合ってる。⭐️「三人のうちから商売敵が出てこないとも限らない。才能の芽は早めに摘み取っておくに限るからね
読了日:05月13日 著者:中山 七里
https://bookmeter.com/books/13149813
■家族パズル
初読。繋がらない短編集で、さっくり読了。それぞれ家族・親子の話で、ラストで「そういうことね」とうなづくのもいい感じ。一番よかったのは「タトウの伝言」。母は実の息子がかけた「オレオレ詐欺」電話に、なぜ引っかからなかったのか。なるほどねーって。表紙のイラストは犬だけど、犬の話は1つだけでした。あしからず
読了日:05月16日 著者:黒田 研二
https://bookmeter.com/books/14794049
■本日のメニューは。 (集英社文庫)
初読。一言「掘り出し物!」◎調理・料理場面は普通か少し少なめ。むしろそれに関わる店主・客の人間模様がとても心地よい流れ。微妙に連作な短編小説なのも👍/店主が高齢だったり脱サラだったり。ちょっと応援したくなるキャラ。好きだな/食べることは生きること、つまり人と交わること。とてもベーシックで大切なことだな/どの章も読み応えあったけど、一番は「おむすび狂詩曲」。SNS映えだけの弁当を作る母って、今時ありがちのような。娘の心の声の裏=母の悩みはわかる気も⭐️「みんなが笑顔で腹一杯というまで夫の願いは終わらない
読了日:05月19日 著者:行成 薫
https://bookmeter.com/books/14531419
■ひとり旅日和
一言「わかる気がするなあ」◎一人旅に向いている人の定義が面白い。人に気を遣いすぎる、1人が苦じゃないではなく楽しめる、普段の外食でメニューを即決できる云々なるほど/「「人見知り女王」の日和が、最初は駅員さんに質問することもできないレベルから、少しずつ一人旅が楽しめる様になる家庭。それを本人の仕事も含めたレベルアップにつながっていくところが好感度大/「備え付けドライヤーは、ホテルの客に対する気遣い基準って、だよねだよね/食事のシーンも時々あるのが。メリハリ。⭐️楽しいことが待っていると思えば仕事も捗る⭐️
読了日:05月23日 著者:秋川 滝美
https://bookmeter.com/books/14437493
■こだわりを実現する コーヒー 上達BOOK プロが教える本格テクニック (コツがわかる本!)
「いろんな方法・器具で作る」解説本。一日1杯ハンドドリップで飲む程度の私には、ふーんで終わり。「違いがわかる女」じゃないしね。でもより知りたい人にはとてもいい本だと思う。
読了日:05月24日 著者:
https://bookmeter.com/books/13899308
■中野のお父さん
初読。一言「思ったよりライト」。◎出版社勤務の娘と、実家の父で高校・国語科教師の父。娘が持って帰ったちょっとした謎を、父がいとも簡単に解決。各章短いので読みやすい/娘と父の関係を、益田ミリさんの表紙が上手に表している/「百科事典タイプ」「図書館」。お父さんはなんでも知っている。そういえばうちの父もそうだったな/出版界のお話もちょいあってアクセント△若干読みにくい(落語や昔の小説評論な話題)も。ま、さっくり流せます⭐️娘「わかるわけないよねえ」父「いや、わかりきってるぞ」。
読了日:05月25日 著者:北村 薫
https://bookmeter.com/books/9823992
■中野のお父さんは謎を解くか
1作目に引き続き。“アンソロジーやエッセイ、評論などにも腕をふるう「本の達人」としても知られる“著者さんに、全面降伏。まいりました=わからなかった。父娘の逸話は好きですが、取り上げてある文豪(三島由紀夫尾崎紅葉等)が全く知らない私。「国語科」の高校教師(父の設定)の方なら、読めるかなあ。ライトなんですけど読みこなせず。マッケンローのネクタイ?。うーん。ベットで読むと確実に寝落ちできそう(失礼)。
読了日:05月28日 著者:北村 薫
https://bookmeter.com/books/13580390
■主夫のトモロー
初読。一言「とても読み易くて、爽快」。◎直木賞作家著者の、主婦経験をもとにしたとあり、なるほどね。最近は職業欄に「専業主婦(夫)」って見かける。結婚して親になり、主夫になったトモローの。試行錯誤の日々が手にとるような進み方で好感度大/メインは「父親(家にいる)」の話。ママ友・パパ友達との人間模様で、少しずつ「主夫(父親)」の経験値を上げていく箇所は、頼もしくもある。父は強し/そんなトモローにも親はいる。息子の側面も自分が親になったから分かる部分があったのね△正直目新しさはなく、どこかで読んだ話とも言える。
読了日:05月31日 著者:朱川 湊人
https://bookmeter.com/books/11014621
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